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塩の効能(記事No.19)

 連日猛暑が続いているが,こうなると水分補給はもちろんのこと,塩分補給も大切である。かつては,炭鉱や土木工事の現場で働く人々は,塩を舐めながら仕事をしたと言う。今でも,塩飴を舐めながら作業する人たちもいるだろう。大阪のある建設会社では,作業員が手軽に塩分を補給できるように,スティク型の塩ゼリーを開発し市販もしたところ,結構な人気商品になったそうだ。

 重労働に従事してる人たちだけでなく,誰にとっても塩は体にとって欠かせないものである。ところが,塩分という言葉になると,摂り過ぎは良くないという話になる。世界保健機構(WHO)では,1日あたりの塩分摂取量は5.0グラム未満を推奨している。厚生労働省の2019年の調査では,日本人の1日あたり平均塩分摂取量は男性が10.9グラム,女性が9.3グラムとのことである。データだけを見ると,確かに日本人は塩分摂取量が多いようだ。そのせいか,日本人には高血圧気味の人が多いとも言われる。

 ところで,本ブログのタイトルには,「預言的」という形容詞をつけている。神から与えられた,預言的賜物を活かしながら,この世の事象を読み解くという意味を込めている。もちろん,記事には、私の知識や経験を用いた分析や,私自身の意見や考え方も含まれている。しかし,大胆にも預言的と称しているように,私の習性として,常識や通説をそのまま受け入れることはない。少しでも,腑に落ちない点があれば,祈りつつ思考し真実を見極めようと試みる。そこで,今回のテーマに選んだ塩である。結論から言えば,良質の塩は,あまり神経質になり過ぎずに摂った方が,むしろ健康に良いということである。

「確かに塩は良いものだ。だが,塩も塩気がなくなれば,その塩は何によって味がつけられようか。」(ルカによる福音書14:34・新共同訳)

 聖書には,塩に関する記述が40回以上も出てくる。有名な聖句では,イエスが山上の垂訓として知られる一連の教えの中で,「あなたがたは地の塩である。」と語られた言葉がある。ここでは,イエスを信じる者たちは,この世に在って良い影響を与える者たちであるという意味である。また,特に旧約聖書では,神が土地や人に対して裁きを下された際に,塩を用いられたことが記されている。言うなれば,浄めの塩である。このように,塩は用いられる対象物を変化させる効能がある。

 私たちが良い塩を摂るなら,私たちに良い変化がある。良い塩とは,電気分解で製造された精製塩ではなく,昔ながらの窯などで煮詰める方式で製造された天然塩である。精製塩は成分の大半が塩化ナトリウムであるが,天然塩にはミネラル分が豊富に含まれている。一般的には,岩塩よりも海水塩の方が良いだろう。私たちは,この世に在って精製塩のようにではなく,自然塩のように良い変化をもたらす者でありたい。