現在の日本の状況を預言的に理解するならば、端的に言えば、揺り動かされている状態であると思う。霊の領域で起きていることが、目に見える領域で起きていることの背後にある。神の御心が成るようにとのクリスチャンたちの祈りと聖霊の働きと、対する悪魔と悪霊たちの激しい衝突である。神の御使である天使たちと、堕落天使である悪霊どもとの戦いでもある。その戦いの中で、神は目的を持って、日本が揺り動かされるのを許されている。
揺り動かされていることの現れとして、現在進行中の新型コロナウイルスの流行や、それに伴うワクチンの接種キャンペーンもそうであろう。政治や経済だけでなく、社会のあらゆる領域が揺り動かされている。もちろん、多くの家庭や個人レベルでも同様であろう。以前の日常が失われ、非日常が日常になっている。揺れ動かされるのは人間の社会にとどまらず、自然もまた同様である。
近い将来、日本列島がまたも大きく揺れ動くことが、即ち、巨大地震が起こるだろう。東日本大震災が発生した時、韓国のある牧師が偶像崇拝に対する神の裁きであると言ったと伝え聞いたが、私はそうであったとは思わない。もし偶像崇拝ゆえの裁きであったなら、日本のみならず、世界の多くの国々で同様の悲惨な自然災害が連続するはずである。偶像崇拝とは、何も異教の神々を礼拝することだけではなく、富に至上の価値を求めることや、無神論国家の党や指導者を絶対視することも当てはまる。東日本大震災は裁きではなく、神の警告の意図はあったのかも知れないが。
なぜ神は、このような揺り動かしを許しておられるのか、それは、それらのことを通じて、人々が神を認めない自己中心の生き方が間違っていることに気づき、悔い改めて、真の神に立ち返るためである。特に権力者、為政者の立場にある人々はそうである。聖書は繰り返し、権力者は神を恐れて正しい政治を行わなければならないと戒めている。正しい政治とは、民を愛しその幸福を願いながら、公正な秤で国家社会を裁くことである。
確かなことは、神は日本と日本人とを愛しておられ、日本の人々が神のもとに立ち返ることを願っておられるということだ。日本が揺り動かされていることは、神が目的を持って許されていると捉えるべきであろう。
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