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破局は突然始まる(記事No.105)

 今年2月下旬、本ブログ記事No.92「核戦争の危機は当面回避」を掲載したが、その直後、ロシア軍のウクライナ侵攻が始まった。ロシアによる「特別軍事作戦」は、西側政府の見解やマスコミの報道とは逆に、民間人の犠牲を最小にしながら作戦目的を達成するために、抑制され統制の効いた行動であると考えられる。繰り返し報道される、ロシア軍の仕業とされる残虐行為の数々は、よくも臆面無くと言えるほど、フェイク画像・映像が多用されているが、それらを解析する記事は次々と削除されている。

 これまでの展開を見る限り、ロシアは、アメリカやNATO諸国との直接軍事対決を望んでいないことは明らかである。これに対して、米欧諸国は、ロシアの忍耐力を試すような行動、ウクライナへの軍事支援や対露経済制裁等を続けている。米欧のロシアに対する政策を決定しているのは、それら諸国の獅子身中の虫である、悪魔崇拝のグローバリスト集団である。プーチン大統領はじめロシア指導部は、当然そのことを熟知しており、挑発に乗るような真似はしていない。しかし、一方で、プーチン氏は、ロシア国民に対するメッセージの中で、「ロシアの無い世界など必要無い。」とも発言しており、最悪の場合には、核戦争も辞さじとの意思表示と受け止められている。

 ロシアとは異なり、米欧諸国政府は、それぞれの国民の意思と正反対に、第3次世界大戦を欲している。その主要なイベントは、米露核戦争であり、ロシアの西側諸国に対する核攻撃である。彼らは、これまでのウクライナに対する兵器や軍用装備品の支援に加えて、東ヨーロッパへの大規模な正規軍派遣に踏み切ろうとしている。4月29日にイギリス国防省が発表したところでは、今年夏までに東ヨーロッパ各地で計画されている多国間合同軍事演習に、イギリス陸軍の部隊約8000人を派遣するとのことである。これは、東西冷戦が終結してから最大の規模となり、フィンランドや北マケドニアなどには戦車等の機甲部隊も配備するという。同軍事演習には、NATO諸国のほか、加盟を検討しているフィンランドやスウェーデンなども参加を予定している。ロシアの立場からすれば、西側諸国からの軍事的圧力以外の何物でもない。

 なぜ、そこまで、第3次世界大戦や米露核戦争を引き起こしたい勢力が存在するのか。本ブログでも、これまで書いて来たが、この世界には陰謀論などではなく、現実に世界統一政府樹立を目指している者たちがいる。その中核は、悪魔崇拝の偽ユダヤ人らである。彼らの存在は、ヨハネの黙示録第2、3章に明記されている。彼らの最終目的は、世界の国家と宗教を統合し、この世界において、悪魔が神の地位を簒奪することである。彼らが共産主義やファシズムを作り出し、宗教の中に反キリスト的な教義を浸透させて来た。また、政治や教育、芸術などを通して、反聖書的な思想や文化を拡散させて来た。彼らの世界統一の邪悪な野望実現に向けた総仕上げが、やがて起こされる第3次世界大戦である。

 残念ながら、それは、いずれ起こされるだろう。西側諸国からの全面的な挑発を受け続けているロシアであるが、彼らも、これ以上は忍耐出来ないという限界線を設定している。それが、どこであるかは分からないが、これまで中立国であった、フィンランドやスウェーデンのNATO加盟だけでは無いように思える。ロシア包囲網の一部として、日本周辺の東アジア(ロシアからすれば極東)でも、軍事的圧力が生成されるのではないだろうか。ロシアが、忍耐出来る限界線を、西側に越えられたと判断したならば、彼らは躊躇することなく、先制核攻撃を加えると思う。その第1撃は、米欧の主要軍事基地や全ての核ミサイル施設であろう。恐らくは、その時、日本国内の米軍基地や主要自衛隊基地も標的となり、悉く壊滅させられるだろう。無差別攻撃が行われるとは思えないが、強力な破壊力を有する核兵器による攻撃であるから、標的周辺の市街地にも甚大な被害が生じるだろう。

 去る4月7日、大阪市が市内の地下鉄駅舎99カ所を、弾道ミサイル落下時の避難施設に指定したと発表された。大阪市では、今回の避難施設指定により、市内の避難施設は607ヶ所、対人口比135パーセントになったとのこと。各避難施設が、放射能除去エア・フィルターや防爆気密扉などの、フォールアウト・シェルター仕様になっているとは考えられず、大阪維新得意の、やってます感を出したに過ぎないと思う。本気で避難施設を整備するなら、それもいいが、今日本が安全を確保するために最も必要なことは、ロシアとの軍事的緊張関係を、自ら作り出さないことではないだろうか。軍拡競争では、核兵器大国のロシアには絶対に対抗出来ず、国土の特性も考慮すれば、仮にロシアとの本格的な軍事衝突が起これば、敗北するのは間違いなく日本の方であろう。危機を喧伝する人々は、そこまで覚悟しているのであろうか?

 今年中か、来年なのか、それとも、それ以降になるのかは分からないが、ロシアと西側諸国との核戦争は、いずれ必ず起こると考えていた方が良い。現実問題として、自衛隊では守り切れず、米軍も頼りにならない。ロシアは、地上軍で日本全土を制圧する必要もない。スイスやイスラエル並みの国民皆兵とした上で、日米安保条約を破棄して中立を宣言するなら、ロシアも日本に手出しはしないだろうが、今すぐ方向転換は非現実的であろう。となると、日本も、米露核戦争の時には、ほぼ確実に巻き込まれるだろう。極めて局地的な軍事目標に対する攻撃で無い限り、核攻撃の事前予告などあり得ない。ロシアであれ、アメリカであれ、核攻撃を行う場合には、先制攻撃を行わなければ、座して死を待つに等しい。それは、ある日突然起こる。その時、私たちは、どのように身を守ることが出来るであろうか?もし、その答えを既に持っているのであれば、私たちは怯える必要はないであろう。

「突然襲う恐怖、神に逆らう者を見舞う破滅に おびえてはならない。 主があなたの傍らにいまし 足が罠にかからないように守ってくださる」(箴言 3:25-26 新共同訳)