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さらに緊張高まるウクライナ情勢(記事No.76)

 毎日新聞の2021年12月22日付電子版が報じたところでは、ロシアのプーチン大統領は、12月21日、同国国防省の会議で、「西側諸国が攻撃的路線を続けるなら、軍事技術的な対抗措置を取る」と警告した。12月17日に公表した、米露2国間の条約案や北大西洋条約機構(NATO)との協定案について、西側諸国が受け入れるよう、重ねて圧力をかけたと見られる。ウクライナとの国境地帯には、既に17万人から最大26万人規模と言われるロシア軍地上部隊が集結し、戦闘準備がほぼ完了していると見られる。

 さらに、12月23日、プーチン大統領は年末恒例の記者会見において、ロシア周辺に外国軍基地が増えていることに危機感を示し、NATOの東方不拡大を直ちに確約するよう米欧に要求すると共に、来年1月上旬にアメリカとの協議が始まるとの見通しを明らかにした。硬軟両睨みながら、交渉が決裂した場合には、直ちに軍事侵攻する態勢を整えているということだ。ウクライナは現在NATO加盟国ではなく、アメリカと2国間安全保障条約を締結している訳ではないので、もしロシアがウクライナに侵攻したとしても、米欧側には防衛義務は無い。となると、米欧の対抗手段は、経済制裁や人的交流の制限などが中心となると思われるが、同時に、ロシアに対して軍事的圧力をかける動きにも出るだろう。

 これまでのウクライナ情勢を見る限り、同国をめぐり緊張を高めているのは、ロシアよりも米欧の方だと見做せるだろう。かつての冷戦の場合は、大国同士の背後にいた勢力による壮大なゲームであったと捉えることが出来る。その勢力とは、本ブログでも繰り返し説明して来たように、一般にイルミナティと呼ばれる集団である。その中核を構成するのは、偽ユダヤ人の悪魔崇拝者らであり、ヨハネの黙示録が語っている通りである。さらに言えば、その偽ユダヤ人らは、ロシアとは歴史的因縁がある。現下のウクライナ危機が、なぜ起こされたのかを知る上でも、このことは知っておいた方が良いと思う。

 話は、およそ1200年前に遡る。現在、ウクライナとカザフスタンとなっている地帯には、ハザールという王国があった。800年頃のこと、ハザール王国は、王をはじめ国を挙げてユダヤ教に改宗した。これは、キリスト教とイスラム教をそれぞれ奉じる周囲の国々から圧迫を受け、第三の宗教としてのユダヤ教を受け入れることで、国の存続を図ろうとしたためとの説が有力である。当時は、ロシア人とハザール人は、しばしば戦火を交えており、ハザール人は捕虜としたロシア人を奴隷として売買していたと言う。965年にハザール王国は、ついにロシア人の国、ルーシに敗北し事実上滅亡した。その後、13世紀には、モンゴルがハザールに侵入し、多数のハザール人がロシアに逃れたと言われる。ユダヤ教に改宗したハザール人は、本来のユダヤ人がセム系であるのに対してヤペテ系であり、アシュケナジーと称される東欧系ユダヤ人の祖先と言われている。

「ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。ゴメルの子孫はアシケナズ、リパテ、トガルマ」(創世記 10:2−3 口語訳)


 ハザール人ユダヤ教徒が民族的にセム系で無いことは、その子孫の現在アシュケナジーと称される人々が、イコール偽ユダヤ人という意味では無い。民族的にセム系で無くとも、ユダヤ教を信仰しているのであれば、少なくとも、人々の目からはユダヤ人と見做されるであろう。問題は、ハザール人が受け入れたユダヤ教が、(旧約)聖書を信奉する純然たるユダヤ教であったのかである。その当時、既にユダヤ人は、聖書以外に、タルムードと呼ばれる教学書を持っていた。これは、新約聖書でラビや律法学者として記録されている、宗教教師や賢者らの教えを編集したものである。ユダヤ教の主流派は、このタルムードを聖書と同等かそれ以上に重んじている。また、新バビロニアによってユダ王国が征服された結果、紀元前597年から同538年の間にユダヤ人たちが集団で捕囚となった、バビロン捕囚が起こったが、その時代に、バビロンの悪魔崇拝の思想を取り込んだともされる。それは、カバラと称される秘儀となって、伏流水のように一部ユダヤ人に受け継がれて来たと言われている。ハザール人の中にも、ユダヤ教に改宗した際に、カバラの教えを受けた者たちがおり、彼らは今日カバールとして知られている。

 ロシアの歴史は、かつてのハザール人である、改宗ユダヤ人の中の悪魔崇拝者と、正教を信奉する生粋のロシア人との戦いの繰り返しであった。ロシア革命とはユダヤ革命であったとも言われるが、正確には、偽ユダヤ人革命であったと言えよう。その文脈で歴史を見るならば、ソ連崩壊後の混乱から立ち直った後のロシアは、ようやく自分達の国を取り戻したと見ることが出来るだろう。当然、プーチン大統領は、ハザール王国との確執以来のロシアの歴史から十分に学んでおり、それゆえ、「我々にとって世界革命は必要無かった。」と語ってもいる。地政学において、ロシアはハートランドと見做されている。ロシアを制する者がユーラシア大陸を制するのであり、世界を制するには、ユーラシア大陸を制することが不可欠であるからである。すなわち、世界統一国家を樹立するためには、何としても、ロシアをコントロール下に置かなければならない。ロシアがイルミナティのターゲットとされているのは、前述のような、ハザール王国滅亡の怨念を晴らすためと、世界制覇の実現という目的がある。聖書の預言によれば、いずれロシアは、自ら望まなくとも、戦争へと駆り立てられる。

「人の子よ、メセクとトバルの大君であるマゴグの地のゴグに、あなたの顔を向け、これに対して預言して、言え。主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。わたしはあなたを引きもどし、あなたのあごにかぎをかけて、あなたと、あなたのすべての軍勢と、馬と、騎兵とを引き出す。彼らはみな武具をつけ、大盾、小盾を持ち、すべてつるぎをとる者で大軍である」(エゼキエル書 38:2−4 口語訳)


 現在進行中のウクライナ危機が、ストレートに米露の直接軍事衝突になるかは、まだ分からない。私は、そこまで一気に事態が進むのではなく、ロシアがウクライナに侵攻し、一旦その状況で米露の睨み合いになる可能性が高いと推測する。しかし、そのまま膠着状態が長く続くとも思えない。遅かれ早かれ、米露は戦争へと突入するだろう。恐らくそれは、これまでに預言されているように、ロシアによる奇襲核攻撃で火蓋が切られるのではないだろうか。開戦前に、ロシア政府内部に巣食う内通者により、米欧のイルミナティ構成員には警報が発せられ、彼らは堅固な地下バンカーに避難する計画であろう。この米露戦争が勃発すれば、世界は7年間の患難時代に入っていることになる。患難時代の起点がいつなのかは現時点では分からないが、米露核戦争とは第3次世界大戦そのものであり、エゼキエル書などに記されている聖書預言の成就である。

 昨年の今頃の時点では、ここまで世界が一気に終末に向けて大きく動くとは、まだ考えられなかった。しかし、ついに患難時代の到来が目前となってしまった。神が恵みの時を暫し延ばしてくださらなければ、私たちの生きている今この時代が終わりの時代となる。ロシア正教のクリスマスは、2022年1月7日である。来年1月上旬の米露の交渉が決裂すれば、クリスマス明けからそう日を置かず、ロシア軍のウクライナ侵攻が実行に移されるだろう。その時、核戦争が近づいていることを、世界の多くの人々は悟るだろう。だが、日本ではどうだろうか?もし、私たちが神を信じているのであれば、恐怖に囚われることは無い。神の特別な恵みを信じて祈り求めるなら、超自然的な方法で私たちの安全は守られる。昔も今も後も生きておられる、全能の神が私たちの主なる神である。

「われわれの神、主がみずからわれわれと、われわれの先祖とを、エジプトの地、奴隷の家から導き上り、またわれわれの目の前で、あの大いなるしるしを行い、われわれの行くすべての道で守り、われわれが通ったすべての国民の中でわれわれを守られたからです」(ヨシュア記 24:17 口語訳)