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完全な愛は恐れを取り除く(記事No.39)

 現在21都道府県を対象に発令中の緊急事態宣言が、2、3週間程度延期されようとしている。日本人の大半が、新型コロナウイルス感染症流行に対する日本政府の対応は、昨年1月以来ずっと迷走を続けて来たように思っているだろう。私自身も、政府の対応だけを見るなら、当然そう思う。しかし、諸外国の、特に欧米を中心とした先進諸国政府の対応も、同様に際立った成果を上げていない事を見る時、このパンデミック状態は、意図的に継続されていると考えると、全てにおいて辻褄が合う。



 何故新型コロナウイルスのパンデミックが始まり、今なお収束の兆しが見えないのか。それは、誰かが意図してそうしているからである。それは誰であるのか?これだけのスケールで事を運べる集団は限られている。彼らは、イルミナティと呼ばれている、国際金融資本を主力とした、世界的規模の謀略集団である。あるいは、イルミナティという呼称も表面上のもので、彼らの間では別の名称が使われている可能性もある。彼らの実体については、偽情報を含めた多くの情報がネット上にも流れているので、興味があればご自分で調べていただきたい。彼らは、悪魔崇拝者の集団であり、世俗的には各国の政府を従わせるほどの巨大な力を有しているだけでなく、霊的にも大きな悪のパワーを持っている。



 それでは、何故彼らは、新型コロナウイルスのパンデミックを計画・実行し、現在も継続中であるのか。彼らの目的は何か?それは、彼らが一貫して目指している、最終ゴールに到達するためである。その最終ゴールとは、彼らの天敵であるキリスト教を地上から消し去り、もちろん他の宗教も同様に除去されるが、悪魔崇拝を唯一の宗教とする、世界統一国家を樹立する事である。そのためには、世界人口を管理し易い程度まで削減し、残った人々は、言わば人間牧場の奴隷として、完全な管理下に置く必要がある。今盛んに取り沙汰されている、ワクチンパスポートなどは、そのための管理ツールであって、決して人々の安全のためでは無い。だから、欧米諸国では、自覚的に、あるいは本能的に、ワクチンパスポートの邪悪な目的に気づいた多くの人々が、大規模なデモや抗議集会を展開している。



 悪魔の手先である彼らが、人々を彼らの意図に従わせるために用いる手段は、人々に恐怖を与える事である。集団的に恐怖をもたらすものは、戦争、テロ、飢餓、貧困、犯罪、そして疫病などである。ひとたび人々が恐怖に陥ると、それを取り除いてくれると思われる方策を容易に受け入れるようになる。もし、冷静に、かつ理性的に考えるなら、決して受け入れ無いような方策だったとしても。であるから、現在世界でコロナワクチン接種率が高い国ほど、変異株の感染者と重症者・死亡者が増加しているという事実を前にしても、一度立ち止まってワクチン推進政策を再考するのでは無く、むしろ、ブーストショットと称して、接種を繰り返す方向に進んでいる。特にイスラエルでは、国民の1割以上が新型コロナウイルスに感染するという、悲惨な状況に陥っている。イスラエルについては、世の終わりとも関係した重大な疑問があるのだが、これについては、別の機会に書きたいと思う。



 この世界の現象には、それぞれ、そうなる実際的な原因がある。そして、その原因を突き詰めるならば、そこには霊的な世界の動きも、また存在している。聖書は私たちに教えているが、悪魔は抽象的な概念では無く、空想の産物でも無い。神に反逆した堕天使であり、その配下にある悪霊どもも同様である。彼らは反キリストであり、被造物の中で最も神に愛されて来た人間たちを、自分たちがそうであるように、神から引き離して支配下に置くことを願っている。それが、彼らの神に対する復讐であるからだ。悪魔は、盗み、殺し、滅ぼす者であり、恐れと、不安と、死を人々にもたらす者である。それは、イエス・キリストが、与え、生かし、建て上げる方であり、安息と、平安と、命を与える方であることの、まさに真逆である。



 ところで、皆さんの中には、「フランダースの犬」という物語を読んだことがある方もいるだろう。私は小学生の頃、この物語のアニメをテレビで観た。何話目であったのか覚えていないのだが、今でも印象に残っている主人公のセリフがある。ネロ少年と愛犬パトラッシュが、何のためであったか、猛吹雪の中を目的地に向かっている場面でのことである。ネロは、「完全な愛は恐れを取り除く、完全な愛は恐れを取り除く」と繰り返しながら、恐怖心を克服して歩みを進めていたのだ。ネロが口にしていた言葉は、新約聖書の一節であったのだが、当時まだクリスチャンで無かった私には、その言葉の由来は分からず、ただ強く印象に残り、記憶の中に刻まれた。後の日になって私は、その言葉を聖書の中に見出したのだ。



「愛には恐れがない。完全な愛は恐れをとり除く。恐れには懲らしめが伴い、かつ恐れる者には、愛が全うされていないからである」(ヨハネの第一の手紙4:18 口語訳)



 完全な愛とは、イエス・キリストのみが与えることが出来るものであり、またそれは、キリスト自身のことである。私たちは、自分自身の力では、恐れを克服するに十分では無い。危機に直面した時、精神力で恐怖心を克服出来る場合もあるとは思うが、必ずそう出来るという保証は無い。しかし、完全な愛は、神から超自然的に与えられるものであり、それは、必ず恐れに対して勝利することが出来る偉大な力である。キリストを信じ、心に受け入れるということは、その完全な愛が私たちの内に入り、いつも、いつまでも共にあると言うことである。新型コロナウイルスのパンデミックも、完全な愛を持つならば、何も恐れる必要は無い。世界が恐怖により支配されようとしている今こそ、私たちには、完全な愛が必要不可欠である。