さて、またも、日本の将来が危ぶまれるニュースが報道されている。岸防衛大臣は、4月19日の記者会見で、ウクライナに対して、新たに監視用ドローンと化学兵器対応用の防護マスクと防護衣を提供すると発表した。提供されるドローンは、防衛省が保有する民生品であり、搭載しているカメラで、状況監視の目的に使用されるという。監視と言っても、防災やインフラ保守管理の為ではなく、軍事目的に使用されるのは自明の理であろう。日本が提供したドローンが、例えば、ウクライナ軍が砲撃目標を探索するために使用されたなら、どのような意味を持つことになるのか。それは、日本が戦争当事者であるウクライナを軍事的に支援したことになり、ロシアは自国防衛のために、日本を攻撃する正当な権利を持つことになる。具体的には、日本がウクライナに提供した各種装備品の工場、貯蔵施設、輸送手段などに対して、ロシアは攻撃する権利を持つと言うことである。
自公政権(公明党が平和の党というのは、ブラックジョークである。)が、国外の戦争へ関与することに対するハードルが低いのは、別に今に始まったことではないが、今般のロシア・ウクライナ戦争では、これまでに無く日本自体を危険に晒す行動が続いている。日本が国際社会の一員として、本来やるべきことは、双方への停戦の呼びかけであり、一方に加担して戦争継続を支援することではないはずだ。特に、日本自体の安全が脅かされる台湾有事の場合とは異なり、ヨーロッパの一角における局地戦争であって、中立的な立場を採ろうと思えば採れるはずである。もっとも、アメリカの属国である以上は、宗主国の命令には逆らえないのであろうが、お得意の決められない政治を駆使して、直接関与から逃げ回っていた方が良かったと思う。ところで、今日の箴言(箴言は31章あるので、毎日1章づつ読んでいる。)には、今の日本を言い表しているような、タイムリーな聖句があった。
「争いにかかわらないのは立派なことだ。無知な者は皆、争いを引き起こす」(箴言 20:3 新共同訳)
私は、ウクライナは遅かれ早かれ、実質的な降伏に近い形で、ロシアと停戦に合意することになると考えている。しかし、米欧諸国に巣食うグローバリストらは、第3次世界大戦の火種としてのウクライナを、決して諦めないだろう。もちろん、ウクライナの主権や国民を守るためでなく、戦争から利益を得続けるためと、何よりも、米露核戦争を引き起こすためである。日本の為政者や官僚たちが、グローバリストらと心中覚悟でいるのは、彼らだけで自己完結するなら勝手であるが、国民を巻き添えにする以上、とんでもない権力犯罪である。日本政府のウクライナ軍事支援を支持している国民は、ロシアとの戦争を覚悟しているのであろうか?大変残念であるが、いずれ米露戦争が勃発する可能性は高く、その時日本は、ロシアによる核兵器を含めた攻撃のターゲットになるだろう。
このような日本と世界の危機に直面して、私たちが出来ることは限られているが、少なくとも、平和のために祈ることが大切である。祈りは、世界を変える最も強力な手段であり、武器である。また、実際的な備えとしては、今後の食糧危機を見据えて、食料品や水などの備蓄を増やすことや、将来的に難民となる場合も想定して、パスポートの取得・更新も欠かせない。もちろん、外国語の勉強も有益であろう。ウクライナの人々は、米英などの外国と通謀して自国を戦争へと導いた、邪悪な国家指導者の暴政により、苦難の道を歩んでいるが、それが将来の日本人の姿とならないことを願う。戦争への道を進む日本であるが、こんなはずでは無かったと、後悔しても遅い日が来る可能性が高いと思う。神を信じて、その庇護のもとに自分と家族を置くことが、命を守るためには決定的に必要である。
「見よ、イスラエルを見守る方は まどろむことなく、眠ることもない。 主はあなたを見守る方 あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。 昼、太陽はあなたを撃つことがなく 夜、月もあなたを撃つことがない。 主がすべての災いを遠ざけて あなたを見守り あなたの魂を見守ってくださるように。 あなたの出で立つのも帰るのも 主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに」(詩篇 121:4−8 新共同訳)