直近では3月25日に、岸田首相がウクライナを「電撃訪問」(一部報道機関には事前にリークされていたが。)し、同国のゼレンスキー大統領と会談し、「非殺傷性装備品」など約700億円相当と言われる、一層の支援を約束している。その際には、岸田氏の選挙区がある広島県の土産として、「必勝しゃもじ」を寄贈したことは、あまりに低レベルな話とは言え、ロシアを刺激したことは間違い無いようである。その由来が、日露戦争当時に広島から出征する兵士たちが、厳島神社に必勝祈念に「しゃもじ」を奉納した(ロシアを召し取るの意味)ことであることは、無知な政治指導者のパフォーマンスとして笑える問題では無い。現在、ウクライナとロシアは戦争遂行中であり、この種のユーモア?は通じないのである。
本ブログで繰り返し書いてきたように、私は、ウクライナ戦争は、米英を中心としたNATO側による策略の結果、ロシアとして侵攻に踏み切るほか無い状況に追い込まれ、必然的に起こったものと考えている。もちろんロシアは、どんなに遅くとも2015年2月のミンスク2合意以来、こうなることを十分想定して戦争準備を進めて来たのであろう。それは、単に軍備だけでなく、資源や金融などを含めた総力戦への準備である。戦況では既にウクライナの敗北は決定的であり、本来は、国際社会は双方に即時停戦を求め、その実現のために働きかけるべきである。だが、日本を含めた西側諸国は、ウクライナに停戦を許さず、ロシアとの代理戦争を戦わせているのである。3月27日には、ドイツが主力戦車「レオパルト2」18両のウクライナへの引き渡しを完了したと発表したが、西側諸国のロシアに対する敵対行動はエスカレートする一方である。今後、代理戦争が直接戦争に発展しないとは、どうして言えるであろうか?米英など西側諸国を操るグローバリスト集団は、むしろ、それを望んでいるのである。
「争いにかかわらないのは立派なことだ。無知な者は皆、争いを引き起こす」(箴言 20:3 新共同訳)日本では相変わらず、WBCだ、ガーシーだと、スポーツや芸能ネタなどでかしましいが(それが悪いと言っているのではなく、国を挙げての話題の中心になるのは変という意味である。)、国民が他人事としてウクライナ戦争を観戦している間に、日本も、いつの間にか準当事国になってしまったのだ。これも、本ブログで何度も書いて来たことだが、ロシアがNATOとの直接軍事対決を決意したならば、ほぼ同時に戦火は日本にも拡大し、米軍基地や主要海空自衛隊基地は、核弾頭を含むミサイル攻撃を受け、周辺都市を含めて灰燼に帰することになる可能性が大である。その際、日本に対してロシアは、国連憲章の敵国条項を適用したとも宣言し、国際法的に攻撃は正当化されるであろう。このように、自公政権が国民に求めている国を守る覚悟とは、アメリカの世界戦略(正確には、グローバリスト集団のであるが。)と最後まで運命を共にすることなのである。あなたはもう、戦争への覚悟は出来ているだろうか?