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人口急減中の日本(記事No.145)

 厚生労働省は2月28日に、2022年の人口動態統計(速報)を発表した。既に、昨年1月から11月までの速報値で分かっていたことだが、日本の人口が急減していることが改めて確認された。2021年に60万9392人であった自然減は、2022年は78万2305人と急増した。新聞各紙の報道では、出生数が前年比5.1パーセント減となり、1899年以降で初めて80万人を割ったことが強調されている。当然それも重大な問題であるが、加えて恐ろしいことは、死亡数が1945年を除く過去最大を更新したことである。以下に、第2次世界大戦中の1943年より昨年までの、死亡者数の推移の概要を記す。出典は、厚生労働省の人口動態調査が基本であるが、1944年〜1946年は、戦災による資料焼失のため、総務省などの推計値である。2022年のみ、速報値の人数をそのまま記載した。

 1943年 約123万人
 1944年 推定約126万人
 1945年 推定約214万人 ※東京など各地に大空襲、広島・長崎へ原爆投下
 1946年 推定約137万人
 1950年代から70年代にかけて、毎年70万人以下
 1990年代 80万人を超え90万人台に
 2000年 約96万人
 2010年 約119万人
 2011年 約125万人 前年比約5.6万人増加 ※東日本大震災、福島第1原発事故
 2012年 約125万人 前年比約0.3万人増加
 2020年 約137万人 前年比8445人減少 ※新型コロナ・ウイルス流行始まる
 2021年 約145万人 前年比6.7万人、約4.9%増加、※コロナ・ワクチン接種開始
 2022年 158万2,033人 前年比15万8,387人、8.9%増加

 統計で明らかなように、日本における現在の死亡者数は、敗戦の年である1945年に次いで史上2番目に多い。仮にこのペースで増加が続くなら、今からわずか3年後(統計に現れるのは4年後)の2026年には、戦争末期を大きく超えて史上最大となる計算である。また、10年以内に、日本の人口は現在の8割程度に減少する。(出生数がこれ以上減少しないと仮定した最良のケースであり、出生数が今のペースで減少を続けるなど最悪のケースでは3分の2程度となり得る。)それでは、死亡者数急増の主な要因は何だろうか?政府やマスコミは、高齢者人口の増加で説明しようとする。しかし、これほどの増加率では、その理由は明らかにこじ付けである。現に、人口に占める65歳以上の(統計上の)高齢者の割合は、2020年が28.8%であったのに対して、2021年は29.1%と、増えたとは言え、1年で0.3ポイントである。それでは、新型コロナ・ウイルス感染による死亡者急増かと言えば、それも違う。日本における統計上のコロナ死者数は、2月28日時点で、約3年間の累計が約7万2,500人であり、しかも、流行が始まった2020年は、前年比で死亡者数が8千人以上減少しているのである。いわゆる巣篭もり生活で、体力が衰えた人が増加したという見方をする人もいるが、統計的に結びつけるのには無理がある。

 私は、2年前からの死亡者急増と人口の急減の主な原因として、2つあると考える。1つは、2011年3月11日の東日本大震災直後に発生した、福島第1原発事故で環境中に放出された放射能の影響である。事故から2、3年の間は、放射能汚染問題に関心を持つ人々も少なく無かった。特に東日本では、食べ物や飲み水に気をつけるなど、被曝回避行動を心がけている人々も、それなりにいたと思う。だが、政府や電力会社による世論対策が功を奏してか、年々放射能汚染に注意を払う人も減少し、その間、かなりの人々が内部被曝の蓄積により、健康被害を受けて来たのではないだろうか?公式には、福島第1原発事故が直接の原因で死んだ人はいないとされているが、遅発性の癌や循環器疾患で相当数の人々が寿命を縮めたと推測される。

 もう1つの原因として合理的に考えられることは、2021年2月より国内で接種が開始された、新型コロナ・ワクチンによる影響である。厚生労働省の発表によれば、2021年2月17日から2022年12月18日までの期間において、1,963人の新型コロナ・ワクチン副反応疑いの死亡者が報告されているとのことである。ただし、この人数は、12歳以上で、医師から副反応の疑いがあるとして報告があったケースのみであり、これまで、1人もワクチン接種による死亡と認定されてはいない。ワクチン接種と死亡との関連が不明とされたまま、補償金の対象になった死亡事例が数十件あるのみである。政府や製薬会社は、ワクチン死の存在を頑として認めず、精緻な検証もしない。また、マスコミも一部の例外を除き、重大問題として取り上げることは無い。だが、専門家の中には、少数だが声を上げる人々もいる。例えば、京都大学名誉教授(薬剤疫学)の福島雅典氏は、国に新型コロナ・ワクチンのデータ開示を求めて訴訟を起こしたが、記者会見で次のように語っている。「沢山のお金を使って、国民の手元に残ったのは何なのか。ワクチンの死亡報告は氷山の一角。それからワクチンは本当に効いているのか、重症化率、死亡率は下がったのか、これは検証しないといけない。それは国としての義務でしょう、と私は申し上げたい」

 仮に、現在進行中の日本における死亡者の急増が、前述した2つの要因のどちらか、あるいは両方だとすると、そして、その蓋然性は極めて高いと考えるが、これまでの数はまだ序の口と言えるであろう。 NHKの2023年3月6日時点での集計によれば、日本では、人口の81.3%が、少なくとも1回の新型コロナ・ワクチン接種を済ませているとのこと。以下、2回接種80.3%、3回接種68.4%と続き、3回以上のブースト接種率(現時点で3回目〜5回目の累計)は、2位の韓国の79.76%を大きく引き離し、140.51%と世界最高である。仮に、ワクチンの成分やその濃度について、国ごとに大きな違いが無いとするなら、死亡や障害などの重大な有害事象の発生率が最も高くなるのは、この日本である可能性が高い。新型コロナ・パンデミックと、それを理由としたワクチン接種の推進は、明らかに悪魔崇拝者たちの策略である。彼らの目的は、世界統一政府の樹立に向けた大衆コントロールと、彼らが管理可能と見なすレベルまでの人口削減である。このままでは、特に後者の方は、日本において、最も効果が現れることになってしまう。私の友人の中にも、ワクチン接種後の体調不良により接種を激しく後悔し、漢方薬などを用いて解毒の努力をして、徐々に効果が現れている人がいる。多くの人々が、手遅れにならないうちに新型コロナ・ワクチンの危険性に気づき、これ以上の接種を止め、解毒を図ることを願う。

 本記事の最後に、数年前より心に強く響いている聖句を挙げておきたい。本記事においては、この聖句は神から「示された」と断定的には書かないが、私としては、日本の将来に対する警告でもあると受け止めている。私の危惧していることが杞憂に終われば、どんなに良いだろうか。

「山々で、悲しみ嘆く声をあげ 荒れ野の牧草地で、哀歌をうたえ。そこは焼き払われて、通り過ぎる人もなくなり 家畜の鳴く声も聞こえなくなる。空の鳥も家畜も、ことごとく逃れ去った。 わたしはエルサレムを瓦礫の山 山犬の住みかとし ユダの町々を荒廃させる。そこに住む者はいなくなる。 知恵ある人はこれを悟れ。主の口が語られることを告げよ。何故、この地は滅びたのか。焼き払われて荒れ野となり 通り過ぎる人もいない。 主は言われる。『それは、彼らに与えたわたしの教えを彼らが捨て、わたしの声に聞き従わず、それによって歩むことをしなかったからだ。』彼らは、そのかたくなな心に従い、また、先祖が彼らに教え込んだようにバアルに従って歩んだ。 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は言われる。『見よ、わたしはこの民に苦よもぎを食べさせ、毒の水を飲ませる。 彼らを、彼ら自身も先祖も知らなかった国々の中に散らし、その後から剣を送って彼らを滅ぼし尽くす。』」 (エレミヤ書 9:9-15. 新共同訳)