今年の冬は、昨年よりも寒くなるとの予測が出ている。それと言うのも、気象庁が発表しているところでは、現在ラニーニャ現象が発生している可能性が高いとのことである。ラニーニャ現象が発生すると、日本では冬が例年より寒くなる傾向がある。地球は温暖化していると言われているが、逆に寒冷化していると言う説もある。仮に温暖化していることが事実だとしても、その原因は、二酸化炭素濃度の上昇だけでなく、長年の熱帯雨林の大量伐採により、地球の気温調整機能が低下していることも指摘されている。また、一部には、世界中の原発から出る膨大な量の温排水が、海水温度を上昇させていることも原因とする説がある。いずれの説が正しいにせよ、地球温暖化関連ビジネスは、主導する者たちが巨大な利益を得ている現実がある。ウォール・ストリート・ジャーナル誌2021年9月2日付(電子版)記事によれば、昨年の世界の排出権取引市場(炭素市場)の規模は、約31兆円にも達するそうである。新たな製品やサービスを創出した結果では無く、世の中の仕組みを変えただけで巨額の市場が創られた訳であるから、ビジネスというよりも錬金術と言うのが相応しのかも知れない。
自然的な意味で、これから例年よりも寒い冬が始まる訳だが、霊的な意味でも、今後世界は寒い冬を迎えるだろう。自然的な冬は、防寒具や暖房などが無ければ身体が冷えるが、霊的な冬では、暖かい愛が無ければ心(魂)が冷えるのである。逆に、もし愛があるなら、日本が、世界が、厳しい状況であったとしても、私たちは、心に温もりを保つことが出来る。私たちの人生に愛があるか否かにより、心は冬にもなれば春や夏にもなるのである。私たちが生きているこの社会も同様である。残念ながら、日本と世界の状況を見る時、刻々と愛が失われつつあることを認識せざるを得ない。神の目から見て、間違ったことが、この世に盛んになることを、聖書は不法がはびこると警告している。不法がはびこるので愛が冷え、愛が冷えると、ますます不法がはびこるのである。
「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える」(マタイによる福音書 24:12 新共同訳)
以前から書いているように、私はテレビを視る習慣が無いのだが、どのようなテレビ番組があるのかは、新聞のテレビ欄やインターネット上の情報で、ある程度は把握している。最近、テレビでは、木下富美子都議会議員の問題が各局で集中的に取り上げられている。その前は、小室圭氏と真子氏の結婚問題であった。中国の四字熟語(成語)に「打落水狗」と言うものがある。直訳すれば水に落ちた犬を打つということで、窮地に陥った者に追い打ちをかけるという意味に使われる。日本のテレビ局が行っているのは、まさにこのようなことである。ある人は、それは元々中国人や韓国人の考え方で、日本人本来の考え方では無いという。そうなのかも知れないが、現代では、それは多くの日本人の考え方にも見られるのではないか。スケープゴートを選んで集中的に叩いて見せることは、大衆受けすると、テレビ局などは踏んでいる訳である。それは、視聴率稼ぎの他に、国民にとって重要な問題から目を逸らさせると言う、一石二鳥の効果がある。小室氏や木下都議の問題は、総選挙の争点や、新型コロナ・ワクチン接種後大量死(厚生労働省発表でも、これまでに国内で1,300人以上)から、国民の目を逸らす効果があった訳である。小室氏夫妻が渡米し、木下氏は議員辞職を発表した今、次のターゲットは誰になるのだろうか?
小室氏夫妻や木下都議の場合は、社会的弱者とは言えないが、日本は弱者に対する不正義が罷り通る国になってしまった。最近でも、北海道旭川市や東京都町田市で、小中学生がいじめで自殺に追いやられても、学校や教育委員会は校長や担任を庇い、真相究明や責任追求に及び腰である。多くのマスメディアも追求の矛先が鈍いことを見ると、加害者の親族に地域の有力者や政治的圧力団体関係者がいるのではと、つい勘繰りたくもなる。これらの事件が象徴しているように、ここまで社会から愛が損なわれ、不正義が跋扈するようになると、霊的法則では、遠からず裁きがもたらされる。恐らくは、近い将来、それは日本にも起こるであろう。それは、どのような形で現されるのだろうか?現時点では、預言では無く推測ではあるが、大きな地震か噴火が起こるのではないだろうか。それに伴い、再び巨大原発事故が起こる可能性もある。もちろん、リーマン・ショックを超える経済クラッシュや、新型コロナ・ワクチンの薬害などによる、世界規模での社会的混乱も想定しておく必要があるだろう。いずれにせよ、これから来る冬は、霊的にも寒い冬となりそうである。神の愛に包まれて、暖かい心で厳しい冬を乗り切りたい。
「このことが冬に起こらないように、祈りなさい」(マルコによる福音書 13:18 新共同訳)