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韓国系異端宗教を警戒せよ(記事No.62)

 本ブログ記事No.28「カルトに注意」に書いた、以前所属していた教会で知り合った、70歳くらいの女性から、先日メールが送られて来た。何でも、今世界中で見られているYoutube番組を、是非見て欲しいとのことである。彼女がキリスト教系カルトにのめり込んでいると知っていたが、具体的にどのような団体か分かると思い、送られて来たアドレスをクリックしたところ、案の定、韓国系異端宗教である新天地の動画であった。

新天地とは、正式名称を新天地イエス教証拠(あかし)の幕屋聖殿と称し、李萬煕(イ・マニ)という人物が教組であり、総会長として組織を支配している。李教祖により、1984年に韓国で創設された新天地は、李自身を再誕のキリストとする、キリスト教を詐称する宗教団体であり、正統キリスト教の側から見れば異端である。先ほど記したYoutube動画は、再生して数秒で新天地と判明したので、そこで見るのを止めた。異端研究をするのでも無い限り、全部見ても時間の無駄であるからだ。

異端研究と言えば、友人の韓国人宣教師が中心となって運営している、「異端・カルト110番」という、キリスト教異端・カルト情報サイトがあるのだが、同サイトによれば、現在確認されているだけで、以下のような韓国系異端宗教が日本でも活動している。なお、以下のリスト以外にも、全能神教会という異端宗教が活動しているが、これは中国発祥である。

  • 救援派(クオンパ)3グループ ーー グッドニュース宣教会、大韓イエス教浸礼会 命の御言葉宣教会、キリスト教福音浸礼会
  • インマヌエルソウル教会 ーー タラッパン運動・レムナント運動、RUTC
  • 平康第一教会(旧・大声教会)
  • 天の父母様聖会・世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)
  • 世界平和統一聖殿(サンクチュアリ協会)日本サンクチュアリ協会
  • ソウル聖楽教会(ベレヤ運動)
  • 新天地(正式名称は先述) 
  • キリスト教福音宣教会 CGM(クリスチャン・ゴスペル・ミッション)(通称・摂理) 
  • 万民中央教会(以前、私の友人が副牧師をしていたが疑問を抱き離脱している。) 
  • インターコープ宣教会
  • 神様の教会
  • 恵み路(ウネロ)教会(グレース・ロード・チャーチ)


「多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がキリストだと言って、多くの人を惑わすであろう」(マタイによる福音書 24:5 口語訳)


韓国発祥のキリスト教系(キリスト教詐称)異端宗教と言えば、統一教会が最も知られているであろう。この分野の先駆者である統一教会は、以前は、原理研究会などと称して大学でのサークル活動を立ち上げ、学生らを勧誘していた。決して少なくない日本人学生らが、彼らの組織に引き入れられ、原理講論などの教理を刷り込まれて洗脳された。最近では見たことが無いが、高額な壷を売りつけたり、珍味を売り歩いたりで資金稼ぎをしていた。また、集団結婚式で組織の決めた韓国人男性信者と結婚して渡韓し、農村部などで今なお苦しい生活を余儀無くされている日本人女性もいる。日本社会にとっての脅威はそれらに止まらず、各大学の統一教会系サークル出身者が、中央官庁など国家機関に就職し、獅子身中の虫として活動している疑念がある。

現在では、統一教会の日本における布教の成功(?)に倣ってか、先に挙げたように、さらに多くの韓国系異端が進出している状況である。日本におけるキリスト教系異端の歴史は古く、アメリカ発祥の、エホバの証人(ものみの塔)は灯台社という団体名で戦前から活動している。アメリカ系では他に、モルモン教などが活動しており、2人1組で自転車で移動する白人男性チームが、日本人の若者を、モルモン教会の無料英語教室などに勧誘しているので、街頭などで声をかけられた経験がある人もいるだろう。現代の日本には、幸い信教の自由があるので、異端であっても活動自体は自由である。しかし、詐称されている側のキリスト教とすれば、彼らの誤った教えに人々が引き込まれてしまうことが無いよう、警告と啓発は行う必要がある。異端は、人々の貴重な時間、労力、財産を奪い、人間関係を破壊するからである。

近年日本に進出している異端は、数的には韓国系が多い。ここ数十年、韓国から日本に対して、異端だけでなく、正統キリスト教プロテスタント教会による宣教活動も盛んに行われて来た。その内、最も知られており、かつ影響力を及ぼしたのは、趙鏞基(チョー・ヨンギ)牧師による活動であろう。趙牧師は、今年9月に召天したのだが、彼がソウルに創設したヨイド純福音教会は、1958年に天幕教会の形でスタートした後爆発的な成長を遂げ、一時は80万人近い信徒数を有していた世界最大の教会である。日本では、1970年代後半より趙牧師の宣教活動が始まり、各地に純福音教会が設立され、途中で分離した教会を含めれば、恐らくは10万人近い信徒を擁するのではないだろうか。彼らの典型的な宣教手法は、韓国人宣教師のもと、まず在日韓国人やその日本人配偶者らを主な対象として福音を伝え、信者となった人々を核として日本人伝道を進めるというものである。

私も、1990年代には、趙牧師の日本宣教活動に伴う聖会(キリスト教会による大小の大会)に何度か参加し恵みを受けた経験がある。また、ヨイド純福音教会の日本派遣宣教師として来日し、後に独立して教会を設立しただけでなく、日本を愛し、日本の土となることを決意し、夫妻で日本に帰化した三井康憲(韓国名・李康憲)牧師からは、礼拝やテープで聞いた説教により、これまた大きな恵みを受けた。だから、韓国系キリスト教会というだけで、否定的な考えは持っていない。警戒すべきは、アメリカ系と同様に、韓国系の異端だからである。読者の皆さんも、くれぐれも気を付けていただきたい。