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トランプ大統領のこと(記事No.82)

 1月6日は、ちょうど1年前、トランプ大統領支持者とされる人々が、アメリカ連邦議会議事堂を占拠した事件が発生した日である。当時アメリカは、前年11月の大統領選挙において、勝利したとされるバイデン氏の支持者と、それを大規模な不正選挙の結果であり不当であると主張するトランプ氏の支持者との間で、国論を二分する対立状況となっていた。そのような緊迫した政治状況の中で発生した、議事堂占拠事件であった。事件を報じるアメリカのマスメディア、いわゆるメイン・ストリーム・メディアと言われる各社は、トランプ支持派の暴挙と決めつけ、トランプ氏が群衆を煽動したと集中砲火を浴びせた。日本の報道も、同様の論調であったが、これは独自取材能力が低い日本メディアであるから、ある意味当然であった。

 2020年アメリカ大統領選挙については、アメリカ国内外で優れた分析や公正な独立系メディアの報道が多数あることから、本記事では詳細には触れない。私としては、やはり大掛かりな不正が行われたと確信している。仮に小規模な不正や集計ミスがあったとしても、それでもトランプ氏が地滑り的な得票数で当選していたはずだ。また、議事堂占拠事件についても、トランプ支持派の暴挙に見せかけるための工作であったと、これまた確信する。選挙後にいくつかの州で、集計所などでの不正行為の現場を捉えた防犯カメラ映像が公表されたり、不正現場の目撃証言も出ている。テキサス州では、民主党運動員の中で、選挙不正行為の容疑で逮捕者も出た。しかし、バイデン側に不利な証拠や証言は、マスメディも黙殺し、司法当局も個人レベルの犯罪以上には扱わなかった。アメリカのエスタブリッシュメント旧守派が総力を挙げて、トランプ再選阻止に動いたと言える。

 トランプ大統領は、1期目の出馬以来、「Make America Great Again (アメリカを再び偉大な国に)」をスローガンに掲げて政治活動を続けて来た。また、2017年1月の大統領就任式スピーチで、「私たちは権力をワシントンD.C.から、国民の皆さんにお返しする。」と語っている。彼の公の言動は、首尾一貫しており、アメリカとその国民を愛し、特定の利権集団のためではなく、国民のための政治を行うべく努めて来たと言えよう。自分たちの利権を失うことを恐れる旧守派にとっては、再選は何としても阻止しなければならない相手であった。ここで言う旧守派とは、アメリカに寄生したグローバリストらと同義語である。あるいは、普段は愛国的な言動を現していても、アメリカ国民と、自分たちの所属する秘密組織の利害とが対立した時には、組織の側に立つ者たちである。

 昨年の今頃、私のアメリカ大統領選挙に関する見立ては、最終的にトランプ氏が当選を確定させ、2期目の大統領として就任するというものであった。その過程で、史上最大規模の大規模な不正選挙を、国家反逆行為(日本と異なり、アメリカには国家反逆罪が存在する。)と見做し、任期末期のトランプ大統領が、戒厳令を発令するとの観測もあった。表立ってそうはならなかったが、私は、トランプ氏が大統領在任中に、反乱法の発動を決し、軍に秘密裏に対処を命じた可能性が高いと考えている。ネット空間には、期待を込めて、大量逮捕について語る人々もいる。しかし、現段階では、そこまで大掛かりな頂上作戦が完遂されたようには思えない。恐らくは、罪状も証拠も明らかな反逆者らの一部が、軍の特殊部隊によって拘束され、グアンタナモ(キューバ領内にあるアメリカ軍基地、キューバは再三返還を求めているが、アメリカは拒否し続けている。)に送致され、軍事裁判で有罪を宣告されて、処刑されたものと推測する。グアンタナモは、中東などで捕らえられたアル・カイーダの構成員が、アメリカ憲法と戦時国際法のいずれの保護も受ける資格のない、敵性戦闘員として収容された基地である。

 トランプ氏の闘争は現在進行形で継続中であり、彼を支持して来た多くのアメリカ国民は、バイデン氏の大統領としての正当性を今なお否定している。アメリカ史上、これほど不人気であった「大統領」はいなかったと思う。これに対して、トランプ氏は、ケネディ大統領に次ぐ、草の根の国民的人気を今も保持している。そう、彼は、ケネディ大統領とも似た立ち位置にあると思える。1963年11月22日にテキサス州ダラスで衆人環視の中暗殺されたケネディ氏は、史上最も国民的支持を集めた大統領であった。キューバ危機に際しては、戦争覚悟で海上封鎖を行い、ソ連のフルシチョフ第一書記は折れて、核戦争は回避された。ベトナムへのアメリカ軍増派には否定的であり、アジアでの新たな戦争を回避しようとした。こうした戦争阻止の政治姿勢は、アメリカ国民にとっては歓迎すべきものであったが、当時既に軍産複合体と呼ばれていた、今で言うグローバリストらにとっては、ケネディ大統領の存在は彼らの計画にとっては阻害要因であり、暗殺してでも排除すべき人物であった。

 ケネディ氏がアメリカ大統領に選出された時、グローバリストらは、彼が自分たちの利益を擁護してくれる存在と捉えていたはずである。何故なら、ケネディ氏の家系は、もともと彼らの側に属していたからだ。この辺りの詳しい事情は、フリッツ・スプリングマイヤー氏(イルミナティなどの研究家であり、彼らの陰謀を明らかにしたため、長年でっち上げの強盗罪で投獄されていた。)の著作、「イルミナティ 悪魔の13血流」(ベストセラーズ、太田龍訳)に詳しく解説されているので、興味のある方は読まれることをお勧めする。彼らのために動いてくれると考えて、ケネディ氏の大統領選挙当選を後押ししたグローバリストら(イルミナティ構成員とほぼ重なる。)は、就任後の同氏がアメリカ国民の利益を第一に行動するのを目の当たりにし、裏切り者として、見せしめの意味も込めて公開処刑するに至ったと考えて良いだろう。家系としてはイルミナティ側であったケネディ氏であるが、第2次世界大戦では海軍士官として従軍し、魚雷艇の艇長として作戦中に、日本海軍の駆逐艦に体当たりされて沈没、自身も負傷しながらも部下を助けて無人島に上陸し救出されたという、勇敢な戦歴を有する愛国者であった。

 私は、トランプ氏も、ケネディ氏と同じく、グローバリスト側からも、ある意味育成されて、最初の大統領選挙出馬にまで至ったと考えている。もちろん、育成したと思っているのは、グローバリストの側であって、トランプ氏の方は、大富豪で金銭的援助を必要としなかったことを含め、育てられたとか、助けられたとかの認識は無かったであろう。ただし、アメリカを牛耳っている者たちの力を知っていたゆえに、彼らとの摩擦は巧妙に回避し、それゆえ、妥協的と思われることも見越した上で、大統領としての地位と権力を手にする日を待ったのだと思う。当然、敵側も、トランプ氏が初めての大統領選挙出馬を決意する頃までには、実は彼らにとっては厄介な存在であることを認識し、その当選阻止に全力を挙げたが失敗した。その苦い教訓から、再選阻止の際には、4年間周到に準備した、史上最大の選挙不正を行った訳である。

 現時点では、アメリカ大統領職にあるのは、公式にはバイデン氏である。しかし、彼は、実権はほぼ無い、お飾りの「大統領」とも考えられる。アメリカが国家としての体裁を保つためには、元首でもある大統領職に就いている者が必要なのは確かであり、そのために存在が許容されているに過ぎないのではないか。どのような外形的プロセスを経てかはまだ分からないが、トランプ氏が暗殺でもされない限り、いずれ彼が再び、アメリカ大統領に正式に就任する可能性が高いと、私は今も考えている。鍵を握るのは、アメリカ国民の粘り強い闘いと、軍の支持であろう。1989年12月のルーマニア革命において、絶大な権力を有していたチャウシェスク独裁体制が倒れたのは、民主化を求める国民の闘争に加え、軍が革命の最終段階で反旗を翻して国民の側についたことが大きい。トランプ氏は、今も多くのアメリカ国民から支持されており、多くの軍人たちからも同様に支持されていると考えられる。

 新たな世界大戦を起こしたいグローバリスト側(戦争を欲しないグローバリストがいるなら、彼らは筋金入りでは無く、目的達成のため利用されている駒に過ぎないと考える。)としては、トランプ氏が正式に大統領職に復帰する前に、何としても米露あるいは米中の戦端を開きたいところであろう。何せ、トランプ大統領は、任期中に新たな戦争を開始しなかった。これまで戦争で肥え太って来た連中にとっては、権力の座に座って欲しく無い人物である。また、エプスタイン事件のように、悪魔崇拝儀式とも結び付いた幼児に対する性的虐待や拷問、殺人などの一端が、トランプ政権下で摘発されたことも恨みに思っているだろう。もちろん、トランプ氏も、神の前には私たちと同様、弱さを持つ人間に過ぎず、スーパーマンでも無い。彼の語ること全てを無批判に受け入れるのではなく、冷静に見極めることも必要である。神を信じる多くのアメリカ国民が祈って来たように、アメリカに正しい心を持つ指導者が立てられる日が来ることを期待したい。それがトランプ氏であることを期待すると共に、その前に第3次世界大戦が始まらないことを願いたい。全ては神の手にある。

「わたしはこうつぶやいた。正義を行う人も悪人も神は裁かれる。すべての出来事、すべての行為には、定められた時がある」(コヘレトの言葉 3:17 新共同訳)