「不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」(ヨハネの黙示録 22:11 口語訳)
端的に表現するなら、2022年は、神に反逆して悪を行う者たちは、さらにその邪悪な行いを加速させ、逆に、神を信じ善を行うことに努める者たちは、さらに信仰を深め、良い行いに励むようになるだろう。個人レベルでもそうであるし、集団レベル、国レベルでもそうなる。神をはっきりとは信じてはいないが、悪に染まるのには抵抗があるという、人数的にはマジョリティに属する人たちは、悪に惑わされて不信仰の中に留まる人々と、神に立ち返る人々とに、次第に分かれていくのではないだろうか。数の上では、残念ながら後者の方が少ないだろう。
もう少し具体的に述べたい。個人レベルでは、昨年までに比べて、苦難や試練に直面する人が増加する。健康、経済、人間関係における問題を抱える人が多くなるだろう。特に、健康上の問題に悩まされる人々が、世界中で激しく増加しそうである。その直接的な原因は、放射能、電磁波、農薬、食品添加物、ワクチンを含む医薬品、重度のストレスなど様々であり、私たちは大なり小なり日々これらに曝露されている。自らの命と健康を守るために、能動的な防御策や解毒策は不可欠である。また、健康被害が生じてしまった場合には、神の癒しを信じて祈り求めることをするのとしないのとでは、その後の健康回復に大きな違いが現れる。私自身も神の癒しを体験したが、医者が一生治らないと宣告した病が、何らの治療を受けずに完全に癒やされて、今ではすっかり健康体である。
次に集団レベルであるが、これについては、不法を行う集団、その構成員、特に幹部が愛に著しく欠如した集団が、激しく揺さぶられるだろう。これは、企業、官庁、学校、政党、宗教団体など、社会のあらゆる集団で見られることになろう。ブラック・カンパニーが経営危機に陥るのは、分かり易い自業自得のケースだが、世間的には優良企業と思われていた企業の、隠されていた悪事が表面化することも起こるだろう。昨年顕在化した日本大学経営トップの不祥事のような、学校が揺り動かされることも、日本で複数起こるのではないだろうか。また、宗教団体の堕落も、次々表面化すると思う。これは、日本でも海外でも同様であり、キリスト教会においても例外ではないだろう。特に、その世界的スケールにおいて、カトリック教会とプロテスタント教会における堕落は、社会的インパクトが大きい。それは、単なるモラルの逸脱だけでなく、霊的生命が失われて、教会の本質が変化するということである。堕落した教会の分かりやすい特徴は、LGBTの聖職者の公認や、同性婚の承認などがあるが、共産主義やファシズムなど全体主義の受容もそうである。不法を行う集団の一部は、揺り動かしを受けて過ちに気づき、指導者や幹部が刷新されて再興への道を歩み始める。しかし、それ以外の多くは、もはや浄化作用を喪失(初めから無かったケースもあるが。)し、破滅の一途を辿るだろう。
国レベルでは、1つの、あるいは複数の国々のことであるから、善良な人々であっても、人ごとではない。民主制国家であるはずの、ヨーロッパ諸国や北米、オセアニアなどの諸国のいくつかでは、昨年はワクチン接種の事実上の強制策が導入された。今年は、非接種者に対する刑事罰が導入される国もあり、実際に接種強制を拒否して、刑務所に送られる人々も出るだろう。これに対して、自由を侵害する政府に抗議するだけでなく、反国民的な政府を打倒しようとする運動も激化すると思う。それにより、政府が打倒される国が出るなら幸いである。全体主義に対する民衆の抵抗力が、またかなりの力を持っていることになるからだ。しかし、どの国でも、民衆の抵抗が封殺され、看板だけ民主国家や自由主義国となっていても、実態は全体主義国となってしまったなら、既に世界は、ヨハネの黙示録が預言する患難期の入り口に到達した可能性が出てくる。これについては、患難前携挙説を信じるクリスチャンは、別の受け止め方をするだろう。なお、新型コロナ・パンデミックについては、ワクチン接種キャンペーンを中止する国々では、今年半ば迄には終息し、そうでない国々は、少なくとも来年前半頃までは終息に至らないと思われる。日本は、残念ながら、後者に該当するのではないか。人々の自然免疫力を生かすのか、それとも、失わせるかの違いである。
今年はまた、戦争の勃発が現実となる可能性が高い。発火点は、ウクライナと台湾海峡が最も可能性が高いが、中でも前者では、今月中にロシア軍による侵攻が起こる可能性がある。後者については、起こるとすれば北京冬季オリンピック終了後であろうが、台湾はウクライナと異なりアメリカとは準同盟関係にある。中国が台湾に侵攻するならば、アメリカとの直接軍事衝突を覚悟する必要があり、敗退すれば中共政権の崩壊が現実化するだろう。私としては、中共の台湾に対する本格的な軍事侵攻は、起こるとしても、数年先ではないかと考える。台湾施政下の膨湖諸島や南シナ海にある無人島の占領など、限定的な侵攻が行われる可能性はある。ロシア軍によるウクライナ侵攻にせよ、中国軍による台湾侵攻にせよ、一旦発動されれば、いずれ米露また米中の核戦争にまで発展する可能性がある。日米同盟がある日本としては、特に中共による台湾侵攻時の局外中立は無理であり、事実上参戦することになる。個人的には、台湾は日本にとって兄弟のような国であり、アメリカと協働して台湾防衛を支援することは、軍事・外交面での不安要素があるのが気掛かりではあるが、東アジアの自由主義国として避けられない運命であると思う。核戦争に巻き込まれるのは絶対に嫌であるが、台湾が陥落すれば、遠からず日本は中共の勢力圏に組み込まれ、やがては日本人が、今のウイグル人のように扱われるようになるのは自明であり、それは同様に絶対に拒絶したい。戦争の危険については、引き続き中東も要注意であり、イスラエルやアメリカとイランとの関係も注視する必要があるだろう。
もう1つ今年の動きで、私たちの日常生活に直結することがある。それは、食料とエネルギーの不足あるいは高騰が起こる可能性が高いと言うことである。既に、安倍政権以来の円安誘導策による、輸入食料品の調達コスト上昇を受けて、食品の小売価格や外食の価格が上がっている。今年は、この傾向がさらに加速すると思われる。日本の一般的な住宅では、食料備蓄はせいぜい数ヶ月分出来るかどうかであろう。それでも、米は精米以外に、玄米でも備蓄しておいた方が良い。良質の天然塩や味噌、梅干しなども必要であろう。エネルギーについては、個人レベルで対応できることは限られているが、住宅事情が許せば、ポータブル式の太陽光発電装置を備えて置くことが出来れば心強い。都市部では中々難しが、飲用に耐える水質の井戸もあれば、防災面においても理想的である。原油や液化天然ガスなどの輸入コストは、今年さらに上昇するだろうが、それに乗じて、原発を全面的に再稼働させようとするキャンペーンが張られるだろう。短期的には、電力供給の安定化などメリットがあるだろうが、日本列島周辺に大地震が発生する可能性が高まっていることを考えると、命よりも経済の愚かしさを繰り返す結末になるのではないだろうか。いずれにせよ、生活防衛は、ごく一部の富裕層など特権階級以外の、大多数の日本人にとって大きなテーマになる。
ここまで概要を書いたように、今年の国内外の状況は、決して明るい展望を描けるものではない。悪魔崇拝者集団であるグローバリスト側は、彼らの邪悪な計画が、多少の抵抗は受けても着々と進捗していることに、祝杯でも上げていることだろう。その彼らの杯の中味は、酒だけでなく人間の、それも幼児の血ということも現実にある。完全に精神の倒錯した連中であるが、頭脳は明晰であり、富と権力を手中にしている。私たち民衆が、自力で個別に戦って勝てる相手では無い。しかし、数においては彼らは絶対的な少数派であり、彼らの僕であるカポのような連中を除いても、民衆の方が圧倒的な多数派である。それゆえに、彼らは民衆が真実を知り、また、団結することを恐れている。だから、メディアや情報空間を支配し、情報をコントロールしようとする。また、民衆同士が反目し合うよう仕向け、社会を分断するよう画策する。そのような、彼らの手に乗せられてはならない。私たちは、小異を捨てて、自由や人間の尊厳の固守という大同につかなければならない。そして、何よりも神を信頼して、状況に揺れ動かされず、落ち着いた生活を心がけることが大切である。
「そして、あなたがたに命じておいたように、つとめて落ち着いた生活をし、自分の仕事に身をいれ、手ずから働きなさい」(テサロニケ人への第一の手紙 4:11 口語訳)
今年は、聖書が預言する、世の終わりに到来する患難期が始まるかどうかという、節目の年となるだろう。そうかと言って、いわゆる浮世離れした生活を送る必要は無い。そして、それぞれが神から与えられた使命(召命)と賜物を自覚し、夢とビジョンを抱いて進むことが必要である。学生ならば勉学に励み、職業人ならば勤勉に働き、家庭を守る者は小さな工夫をも怠らず、それぞれの持ち場で忠実に役割を果たして歩むことが重要である。ドイツの宗教改革者である、マルチン・ルターがこう言ったそうである。「例え明日、世界が滅亡しようとも、今日私は、りんごの木を植える」私たちは今、世の終わりが近づいているという厳然たる現実に直面している。しかし、浮き足立つことは無い。世界がどのような状況になろうとも、私たちには神が共におられるからである。
「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」(マタイによる福音書 28:20b 口語訳)