昨年2月24日にロシアがウクラウナに侵攻を開始してから、満1年が経った。本ブログでも、ウクライナ情勢に関連した記事を度々書いて来たが、このタイミングで現状の評価と今後の予測に少し触れておきたい。この戦争勃発当初より、私自身の見方は、ロシアが圧倒的に優勢であり、ウクライナは決して勝利出来ないというものであって、それは現在も変わっていない。アメリカを中心とするNATO諸国は、ウクライナ防衛を支援している体裁をとりながら、ロシアを追い詰め、第3次世界大戦の火蓋を切らせようとしていると考える。もちろん、それは各国の腐敗した指導者など、悪魔崇拝のグローバリストらの策略であり、いずれの国でも国民はそれを望んでいない。ロシアとしては、彼らの思惑は当初から見透かしており、対露制裁など西側の行動を逆手にとって、エネルギー供給の遮断などで、彼らの側を弱体化させる戦略であると想う。
およそ戦争とは、ほとんどの場合、当事国のどちらかが100パーセント悪であったり、正義であったりということは無い。今回のウクライナ戦争でも、それは当てはまる。私は、ロシアが一方的に侵略国であり、ウクライナは果敢に立ち向かう正義の国であるという見方をとらない。この戦争を望み、計画したのはNATO諸国の側であって、ロシアでは無かった。その多くの証拠がある中、ここでは1つだけ面白い発言を取り上げたい。ドイツのメルケル前首相の発言である。彼女は、2022年12月7日に公開されたドイツ紙とのインタビューで、「2014年のミンスク合意はウクライナに時間を与える試みだった。」と語った。また、「2014年から15年にかけてのウクライナは今ほど(の戦力)ではなかった。」とも語り、ウクライナ軍の増強に一定の時間が必要だったとの認識を示した。これが、NATO諸国の指導者らの実態であろう。
ところで、ロシアのプーチン大統領は、2月21日、議会において年次教書演説を行い、この模様は全国に中継された。ロシアの通信社スプートニックのホームページには、日本語版の全文も掲載されているが、その中で気になった箇所を以下に引用したい。
「だが彼らは戦場でロシアに勝つことは不可能だと認識しているため、我々に対してますます攻撃的に情報攻撃を仕掛けている。彼らが標的はもちろん若者たち、若い世代だ。そしてここでも彼らは終始嘘をつき、史実を歪曲し、我々の文化、ロシア正教会、我が国に昔からある、他の宗教組織への攻撃を止めようとしない。彼らが自国の民に何をしたかを見てほしい。家族、文化、国民のアイデンティティを破壊、(性的)倒錯、児童虐待、小児性愛に至るまでがノーマルなことだと宣言され、聖職者、神父は同性婚を祝福するよう強制されている。勝手にやるがいい。ここで何を言いたいか。大人は望むように生きる権利を持っている。ロシアもこのことには同じ態度をとってきたし、これからも常にそうする。誰も私生活に立ち入らないし、我々もそうするつもりはない。西側世界の何百万人もの人々が、自分たちが正真正銘の精神的破局に導かれていることに気づいている。はっきり言ってエリートたちは気が狂っており、もう手の施しようがないようだ。それでも、前に言ったようにこれは彼らの問題であり、我々がすべきことは子どもたちを退廃と退化から守ることだ」
このプーチン氏の発言を読み、改めて感じたことは、彼はロシアを政治大国、軍事大国、文化大国、経済大国として発展させたいだけでなく、道徳大国としても世界に誇れる国としたいのだと言うことである。翻って、日本を含む西側諸国の現状はどうなのか?アメリカは確かに、政治、軍事、経済において世界トップの大国である。だが、彼らの文化は、世界に何をもたらして来たのか?道徳においては論外であり、毎年各地で、白昼公然と同性愛者のフェスティバルが開催されているような有様である。最も邪悪なことは、先進国とされる諸国で、プーチン氏が指摘しているように、児童に対する性的虐待が横行していることであろう。これは発展途上国における問題でもあるが、アメリカなどの先進諸国においても重大問題である。特に、各国の指導者や既得権益階層の人々の間において、このような悪癖が顕著に実践されている。彼らは、精神が倒錯した悪魔崇拝者たちであるか、文字通りの変態であり、後者は日本人の中にもいる。
今、ウクライナ戦争を拡大させ、第3次世界大戦に導こうと画策しているのは、そのような者たちである。彼らは、プーチン氏率いるロシア人の敵であるが、同時に、世界の全ての人々の敵ではないだろうか?アメリカの属国である日本が、政治的中立を保てないのは残念であるが、国民としては、一方的な善悪二元論に立って考えてはならないと思う。これは、ウクライナだけの問題ではなく、世界の現在と近未来に関わる問題である。今後も、世界は危険な綱渡りが続くだろうが、第3次世界大戦の勃発に至ることが無いことを願い、平和のために祈る。
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およそ戦争とは、ほとんどの場合、当事国のどちらかが100パーセント悪であったり、正義であったりということは無い。今回のウクライナ戦争でも、それは当てはまる。私は、ロシアが一方的に侵略国であり、ウクライナは果敢に立ち向かう正義の国であるという見方をとらない。この戦争を望み、計画したのはNATO諸国の側であって、ロシアでは無かった。その多くの証拠がある中、ここでは1つだけ面白い発言を取り上げたい。ドイツのメルケル前首相の発言である。彼女は、2022年12月7日に公開されたドイツ紙とのインタビューで、「2014年のミンスク合意はウクライナに時間を与える試みだった。」と語った。また、「2014年から15年にかけてのウクライナは今ほど(の戦力)ではなかった。」とも語り、ウクライナ軍の増強に一定の時間が必要だったとの認識を示した。これが、NATO諸国の指導者らの実態であろう。
ところで、ロシアのプーチン大統領は、2月21日、議会において年次教書演説を行い、この模様は全国に中継された。ロシアの通信社スプートニックのホームページには、日本語版の全文も掲載されているが、その中で気になった箇所を以下に引用したい。
「だが彼らは戦場でロシアに勝つことは不可能だと認識しているため、我々に対してますます攻撃的に情報攻撃を仕掛けている。彼らが標的はもちろん若者たち、若い世代だ。そしてここでも彼らは終始嘘をつき、史実を歪曲し、我々の文化、ロシア正教会、我が国に昔からある、他の宗教組織への攻撃を止めようとしない。彼らが自国の民に何をしたかを見てほしい。家族、文化、国民のアイデンティティを破壊、(性的)倒錯、児童虐待、小児性愛に至るまでがノーマルなことだと宣言され、聖職者、神父は同性婚を祝福するよう強制されている。勝手にやるがいい。ここで何を言いたいか。大人は望むように生きる権利を持っている。ロシアもこのことには同じ態度をとってきたし、これからも常にそうする。誰も私生活に立ち入らないし、我々もそうするつもりはない。西側世界の何百万人もの人々が、自分たちが正真正銘の精神的破局に導かれていることに気づいている。はっきり言ってエリートたちは気が狂っており、もう手の施しようがないようだ。それでも、前に言ったようにこれは彼らの問題であり、我々がすべきことは子どもたちを退廃と退化から守ることだ」
このプーチン氏の発言を読み、改めて感じたことは、彼はロシアを政治大国、軍事大国、文化大国、経済大国として発展させたいだけでなく、道徳大国としても世界に誇れる国としたいのだと言うことである。翻って、日本を含む西側諸国の現状はどうなのか?アメリカは確かに、政治、軍事、経済において世界トップの大国である。だが、彼らの文化は、世界に何をもたらして来たのか?道徳においては論外であり、毎年各地で、白昼公然と同性愛者のフェスティバルが開催されているような有様である。最も邪悪なことは、先進国とされる諸国で、プーチン氏が指摘しているように、児童に対する性的虐待が横行していることであろう。これは発展途上国における問題でもあるが、アメリカなどの先進諸国においても重大問題である。特に、各国の指導者や既得権益階層の人々の間において、このような悪癖が顕著に実践されている。彼らは、精神が倒錯した悪魔崇拝者たちであるか、文字通りの変態であり、後者は日本人の中にもいる。
「聞け、このことを。ヤコブの家の頭たち イスラエルの家の指導者たちよ。正義を忌み嫌い、まっすぐなものを曲げ 流血をもってシオンを 不正をもってエルサレムを建てる者たちよ。 頭たちは賄賂を取って裁判をし 祭司たちは代価を取って教え 預言者たちは金を取って託宣を告げる。しかも主を頼りにして言う。『主が我らの中におられるではないか 災いが我々に及ぶことはない』と。 それゆえ、お前たちのゆえに シオンは耕されて畑となり エルサレムは石塚に変わり 神殿の山は木の生い茂る聖なる高台となる」(ミカ書 3:9-12. 新共同訳)
今、ウクライナ戦争を拡大させ、第3次世界大戦に導こうと画策しているのは、そのような者たちである。彼らは、プーチン氏率いるロシア人の敵であるが、同時に、世界の全ての人々の敵ではないだろうか?アメリカの属国である日本が、政治的中立を保てないのは残念であるが、国民としては、一方的な善悪二元論に立って考えてはならないと思う。これは、ウクライナだけの問題ではなく、世界の現在と近未来に関わる問題である。今後も、世界は危険な綱渡りが続くだろうが、第3次世界大戦の勃発に至ることが無いことを願い、平和のために祈る。