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サミット、そして戦争(記事No.156)

 広島でG7サミット(主要7ヶ国首脳会議)が開催されたが、バイデン米大統領ら各国首脳に加え、ウクライナのゼレンスキー大統領の参加も話題を呼んだ。マスコミ各社の論調は、ゼレンスキー氏の参加も含めサミットの結果を評価するものがほとんどである。その文脈の中で、核被爆都市である広島でのサミット開催は、核兵器廃絶を目指す上での重要なステップになったとしている。だが、今回のサミットの本質とは、ウクライナの対ロシア戦争への支援継続の確認であり、ゼレンスキー氏に対する督戦ではなかったか。中国に対しては、西側諸国として当然の懸念を示しただけであり、東アジアの緊張を殊更高めるような具体的施策が打ち出されなかったのは幸いであったと言えよう。

 それにしても、2016年5月のオバマ大統領の広島訪問と同様、今回のバイデン大統領の訪問も舐められたものである。現職のアメリカ大統領が戦争犯罪としての原爆投下を謝罪するはずもなく、にもかかわらず広島訪問を歓迎することは、アメリカの原爆投下について、日本も国際法的に合法な戦闘行為であったとして認めていることを意味する。敗戦国の悲哀であるが、前回の安倍首相も今回の岸田首相も、日本人としての矜持が無かったことは証明された。それだけでなく、G7首脳が改めてウクライナ支援を誓い合った訳で、ロシアに対する決起大会の様相を呈していたのが実態であろう。日本を交えてそこまであからさまに話し合ったかは分からないが、あるいは、ロシアとの核戦争も辞さずくらいは話題に上ったかも知れない。いずれにせよ、本来は決して広島で開催すべきで無かった、対ロシア戦争推進サミットであったと思う。

 これまでも度々本ブログで書いてきたように、ロシアと米英を中心としたNATO諸国との対立は、最終的に核戦争へと発展する可能性がある。現在のウクライナによる代理戦争が直接対決に移行した場合、緒戦でNATO軍は大敗すると考えられる。テレビに登場するようなコメンテーターや軍事専門家らは、ウクライナ優勢でほぼ一致しているが、私の見立ては逆である。彼らは、これまでロシアが、空軍の本格的な投入をして来なかったことを、軍用機の稼働率や搭乗員の練度が低下しているなどと説明しているが、噴飯物の解説である。私は、ロシアが空軍主力を投入していない本当の理由は、彼らが来るべきNATO軍との直接対決に備えて空軍戦力を温存しているからだと見ている。実際は、今でもロシアは世界で最も強力な空軍力を有している。陸軍と核戦力も同様であり、アメリカが優位なのは海軍力と輸送能力(戦力投射能力)だけである。西側諸国の政府発表や報道だけを判断材料にするなら、ロシアの軍事国家としての真の実力を見誤ってしまい、気づいた時には既に手遅れとなるだろう。

 ここで、2022年3月27日付本ブログ記事「ネオナチ勢力に味方する愚(記事No.98)」で書いた内容を、引用聖句を含めて一部再掲したい。

「獅子がうなり、熊が襲いかかる。神に逆らう者が弱い民を支配する」(箴言 28:15 新共同訳)

 「これは、この聖書箇所の一般的な解釈そのものではなく、また、現時点では預言的示しでもなく、私の個人的な超意訳に過ぎない。歴史的に、獅子とは中国のことを指す。(中略)熊は、伝統的にロシアを表す動物である。(中略)現在、欧米諸国と歩調を合わせて、ロシアに対する敵対行為スレスレの行動に出ている日本の近未来を思い巡らしていた時、この聖句が思い浮かんだ。そして、中国が日本を威圧し、ロシアが限定的であったとしても、軍事的に日本に攻撃を加え、弱小国日本は、衰退途上であるアメリカの助けも得られずに、彼らの勢力下に組み入れられてしまうことを想像した。これが、単に私の空想が飛躍したに過ぎないことを願いたい。世の中には、ロシアとウクライナとの紛争が早期に終結することを願わない人々がいる。ネオナチをもコントロールしている彼らは、米露核戦争と第3次世界大戦を引き起こそうとしている、人間性を喪失した、悪魔崇拝のグローバロストらである。実際的な戦争の背後には、霊的な戦争があるのだから、日本人は霊的に目覚めないと、このままでは悲劇的な未来が待っているだろう」

 ウクライナ戦争の行き着く先は、ロシアとNATO諸国との間の核戦争であり、第3次世界大戦である。それが勃発するなら、日本国内の米軍基地や主要自衛隊基地も確実に攻撃目標になる。ロシアは、ソ連時代より、ヨーロッパと東アジアの同時2正面戦争を戦う準備をしており、遅くとも1975年にはその能力を確立している。ヨーロッパでの核戦争が起これば、同時に東アジアにおいても核戦争が起こることは必然である。何故、こんな状況にまで至ってしまったのか?これも、繰り返し本ブログでも書いてきたように、この世界には、戦争と殺戮を切望する者たちが存在する。彼らは諸国において、権力の座にあったり、巨万の富を有して、各方面に強い影響力を有している。今日において、イルミナティ、カバール、ディープステートなどと呼ばれる連中であり、グローバリストの悪魔崇拝者集団である。彼らは、世界支配を完成させるためには、人口の大幅削減と大衆管理の強化が不可欠であると信じており、戦争もそのための有力な手段に過ぎない。どうせ死ぬのは、彼らから見たら家畜と同様の大衆=下層民だけであり、彼らはむしろ焼け太るのだ。

 日本は今、1945年の敗戦以来最大の、滅亡の危機に瀕していると言えるだろう。株価に一喜一憂しているような場合では無く、まして、芸能ネタで盛り上がっている場合では無い。例えば、故ジャニー喜多川がゲイの性犯罪者であったことを今更大きく取り上げることは、政府にとって国民に知られたくないことへの煙幕に過ぎないと思う。日本人は、今目覚めなければ、次に目覚めるのは陰府(黄泉)の中ということにもなってしまう。戦争以外にも、日本滅亡のトリガーとなり得るものとして、巨大地震、原発事故、経済崩壊などが考えられ、どれが最初に起こるかは現時点では分からない。だが、2、3年以内に、戦争か、あるいは、これらいずれかの事態が発生する可能性が非常に高いと思う。日本人の一人として、自分の母国が滅亡することは悔しく残念でならないが、これも国家的、民族的な霊的覚醒の前に通らなければならない道なのだろうか。今回の「戦争推進サミット」により、改めて日本が危機的状況にあることを認識させられた。読者の皆さんは、この状況をどう思われているだろうか?
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